2010年02月01日

救援物資は被災地を襲う第2の災害

先日からハイチで起こった大震災の影響でただでさえ政情不安定なハイチで大混乱が発生しています
そんな中日本で「家族を失った人たちに1人じゃないことを伝えたい」などとmixiを使って呼びかけ復興を願って折り鶴を贈るプロジェクトがスタートしました

美しい話です。
困っているハイチの人たちに何かしてあげたいと言う純粋な善意が日本中を駆け巡り各所から寄せられた励ましの千羽鶴が1月27日ハイチへと贈られました。





地震大国日本での度重なる被災経験時の教訓が何一つ活かされておりません……
ただ、彼女たちだけを責めるのは筋違いでしょう
日本全国から大量に集められた仕分けされてない援助物資が混乱を加速させるのはいつものことです

ミリブロの利用者でしたら『兵站(logistikos)』の重要性は今更説明するまでも無いと思います。
いつ、どこで、誰が、何を必要としているか適宜把握して必要なときに必要なものを必要なだけ送る能力が必要になってきます
センセーショナルな大災害が起きれば日本中からたくさんの援助物資が送られてきます。
当然、そこには「困っている人たちに何かしてあげたい」「黙っているよりまずは行動することだ」等と言う送る側の都合は全く考慮されません。
本当に被災者のことを想って行動を起こしたいなら可能な限り相手の都合に合わせるのが筋です。

被災地はインフラが破壊されて物資を保管する場所も輸送手段も限られます。
誰が何を放り込んだか判らない個人レベルの援助物資も世界中から送られてくるとなったらその量は莫大なものになります。
ボランティアの人たちが送られてくる段ボール箱を開けて中身を仕分けしてヤバイ物が紛れ込んでないか調べて必要な量を現地に送って道路が寸断される中を輸送してもらおうなんて事になればその労力はいかほどになるのか?

被災者の感謝の気持ちよりもどうすれば被災者の都合に合わせられるかとか、実際に現地で支援活動をする人の労力を少しでも軽減させるために募金をするとかの方が良いのではないでしょうか?

ハイチ大地震 千羽鶴騒動@ウィキ(募金先URL有り)





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Posted by 華比原 杜松三郎  at 21:11 │Comments(0)与太話

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